小売業、サービス業の用語解説
 
 50音順掲載
 あ      さ   た   な   は  まやら  

 

回転差資金                           より詳しくは。。。
 ベンダー(卸し問屋もしくはメーカー)に対する商品     小売業用語辞典
代金の支払い期間が、現金売上げの実現期日よりも
先であるために生じる余裕資金。小売店の売上げの
大半は現金なので、支払い期間が長ければ長いほど
回転差資金が増え、資金繰りが楽になり、固定投資(新店
や増床、改装)や商品仕入れに回すことができる。

価格ゾーン Price Zone
 商品売価の上限と下限の間隔。チェーンストアの価格ゾーンは狭い。1品を大量販売するからだ。デパートや支店経営の店や独立店は価格ゾーンが広い。多品目を少量販売するからである。「価格レンジ」は、価格ゾーンの中でも特に販売数量(陳列量)が際立って多い価格帯のこと。(後略)

価格ライン Price Line
 ある1品種の売価の数。ハンマーという1品種の売価を上、中、下の3種類にすれば、価格ラインは3。価格ライン3がいちばん選びやすい。価格ラインが5とか7になると、選ぶ楽しさが加わる。しかし、価格ラインが8、9以上になると、逆に選びにくくなる。

価格レンジ Price Range
 同一品種の売価の上限と下限の間の中で、販売数量が特別に多い範囲のこと。販売量が多いということは、陳列量が多いということであり、この間(価格レンジ)は狭い範囲であることが特徴。価格レンジがはっきりしているほど、その店のマーチャンダイジングは強力になる。

カスタマー・サティスファクション Customer Satisfaction
 顧客の満足度は、例えばアンケート調査を実施して把握することができる。この指数が例えば157ならば、「あの店は良い」と5人の知人に伝え、110ならば3人に、87ならば1人に伝えると言われる。
 ある調査では、以前にCSのインデックス(項目)の40%を占めていたサービス(60%は商品)が、90年度には50%となり、95年度には60%を占めるとされている。
 カスタマー・サティスファクションは、アメリカのチェーンストアが早くから強調してきた経営理念。それが、全産業に普及し始めた。

カテゴリー・マネジメント Category Management
 消費者が実際に使う用途(分類)を軸にして、@効率的な品揃え、A効率的な商品補充、B効率的な販売促進、C効率的な新商品の投入、の4つの目的を実現するための科学的手法。この手法にはEDIやCRPも含まれる。(後略)

カラー・ストライプ陳列 Color Stripe Display
 商品の色でタテジマ模様を作る陳列方法。できるだけ対照的な色を隣合わせにして、顧客の目に強く訴えるのが狙い。すなわち、ゴンドラ1本の中で、赤と白、赤と青と黄といった縞模様を、なるべく上段から下段まで通して作る方法。

管理分配率
 経費のうち、人件費、不動産経費、販売促進費を除いたその他の経費の、荒利益高に対する割合。18%が理想だと言われる。

既存店
 開店後13ヶ月以上経過した店。
 小売りサービス企業の年次・月次の営業報告書に、「既存店」の意味を注意書きする例が多くなった。すなわち、「当社における既存店とは、開店後13ヶ月以上経過した店舗を指します」という言葉が多く見られるようになっている。中には「1年以上」としている企業もあるが、前年同月との比較が必要なので、営業管理上は「13ヶ月以上」が適切だ。

QR (キュー・アール/クイック・リスポンス) Quick Response
 QR(クイック・リスポンス)は基本的にはECRと同じであり、小売店がメーカーに販売情報を提供して、売れ筋商品の欠品を防ぐことからスタートした仕組みである。
 アメリカでは、ウォルマートがP&G等と提携して有名になった。日本では衣料品業界で、導入が試みられている。QRは、小売りの販売情報をメーカーに反映させ、発注から納品までの時間を大幅に短縮する仕組み。これによって受注生産に近い形となり、無駄な在庫を持たずに済む効果がある。さらに、追加発注、追加生産の精度が向上するので、売れ筋商品の品切れが防止できる。(後略)

クリエイティブ・ライン Creative Line
 バイヤーもしくはマーチャンダイザーのグループ。すなわち商品部。商品のマーチャンダイジングを通じて、荒利益高もしくは貢献差益高を実現(稼ぎ出す、クリエイト)する職位グループ。
 オペレーション・ライン(店)が経費削減を通じて純益に貢献するのに対して、利益を稼ぎ出す点が対照的。

クリップ・ストリップ陳列 Clip Strip Display
 細長く、上から下まで1本に吊るす器材を使って、ストリップ(帯)状に陳列する方法。衝動購買を狙う。
 これに使う器材にクリップが多かったので、クリップ・ストリップと呼ぶ。(後略)

クリンリネス Cleanliness
 磨き上げられて光り輝いている清潔さのこと。単に掃除をして清潔であるだけではなく、床であれば照り映え、荷物などの整理整頓も行き届いている状態。すなわち、整理・整頓・清掃・清潔・躾の「5S」を実行することが重要。
 クリンリネスは、アメリカのチェーンストアが1970年代に実現した店舗保全の水準。

クロス・ドッキング Cross Docking
 物流センター(ディストリビューション・センター:DC)で荷受けした商品を在庫せず、ドックをそのまま横切って各店宛に配送すること。日本で言うTC(通過センター)での荷さばきの方法を指す。(後略)

クロス・マーチャンダイジング
 部門が異なる商品を組み合わせて陳列する方法。(後略)

原価法
 棚卸資産の評価方法には、原価法と低価法がある。その原価法には、次の8つの方法がある。
@個別法
A先入先出法
B後入先出法
C単純平均法
D加重平均法
E移動平均法
F最終仕入れ原価法
G売価還元法(後略)

交差(叉)比率
 荒利益率に商品回転率を掛けた数字。交差主義比率とも言う。
 従来は、これが「200以上なら合格だ」などと、その部門や売場の販売効率を示す物差しに使われてきた。しかし反面、「在庫高を極端に減らしてしまえば、立ちどころに交差比率は合格線以上になる」という不合理がある。あるいは、商品回転率が例えば4回と極端に低くても、荒利益率を50%取れば200になってしまう。
 このように、経営のあるべき姿とかけ離れてしまう危険性があるので、あまり使わない方が良いと言われている。(後略)

コミュニテイ・ショッピングセンター Community Shopping Center
 中型ショッピングセンター。核はDS(ディスカウントストア)、またはメガストア(売場面積2,500坪以上の会員制卸しクラブや倉庫型店、ハイパーマーケット等の価格破壊業態)、コンビネーション・ストア(売場面積1,000〜1,400坪)が1〜2店。商圏範囲は10分から20分で、商圏人口は5〜7万人(日本の場合)。将来は、商圏人口3〜5万人となる。

コモディティ・グッズ Commodity Goods
 必需品の一部だが、売場に置いておくだけで売れる(オフ・ザ・シェルフ)商品のこと。あるいは、その商品の名前を聞いただけで、顧客が買うか買わないかを決められる商品。(後略)

コンシューマー・エレクトロニック・スペシャルテイ・ストア(CE-SS)
Consumer Electronic Specialty Store
 消費者用電子製品(日本で言う家庭電器)を価格破壊する新興チェーン。(後略)

コンセッショナリー・チェーン Concessionary Chain
 大型総合店の売場内に、100坪未満の売場を借りる専門店のチェーン。店名を出さない場合に、コンセッショナリー・チェーンと言う。(後略)

ゴンドラ・エンド Gondola End
 ゴンドラ・ラインの両端を指す。販売促進上大切な役割を果たし、あるホームセンターの調査によると、エンドの売上げは、売上げ全体の25%以上を占めている。このことから、主通路上の強調陳列とともに、エンドの陳列は十分に工夫する必要がある。
 ゴンドラ・エンドは、その位置によって呼び方が変わる。入口側に最も近いのがフロント・エンド。これに対して、ゴンドラ・ラインの一番奥のエンドは、裏側に当たるので、バックエンドまたは裏エンドと呼ばれる。
 また、店内を横通路で切っている場合は、横通路に面するエンドをセンターエンドと言い、入口を向くエンドはセンター表エンド、奥を向くのはセンター裏エンドと言う。
 そして、チェックアウトのレジ前面にある棚は、レジ前エンドと呼ばれる。

コントロ−ラー Controller
 チェーンストアの、経営の計画と経営実績とを一致させる特別スタッフ。すなわち、数値計画通りにするために、経営作戦の変更をトップに進言する職位。コントローラーは、経営計画と経営実演との誤差をごく狭い範囲にとどめる責任を持つ。(後略)

コンビニエンス・ストア Convenience Store
 買った商品を10分以内に消費するような、日常生活必需品を扱う小型店。日本の場合、その商品の柱は@雑誌A弁当BFFS(ファスト・フード・サービス)。(後略)

コンビネーション・ストア Combination Store
 スーパーマーケット(SM)が巨大な大きさに発展したもので、売場面積1,000坪から1,400坪。中には2,500坪前後のコンビネーション・ストアもある。スーパー・スーパーマーケット(SSM)とスーパー・ドラックストアが連結して、その間の仕切り壁を取り除いたものと思えばよい。略してコンボとも言う。(後略)

コンプライアンス Compliance
 法令順守。企業が、法律や規則をよく守ること。



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