小売業、サービス業の用語解説
 
 50音順掲載
 あ   か   さ      な   は  まやら  

 

ダウンタウン Downtown                       より詳しくは。。。
 街で最初にできた中心地。多くは丘の麓か川べり     小売業用語辞典
にできたので下町という。これに対して、下町(中心地)
を見下ろす高台地域をアップタウン(日本では山の手と
言う表現もある)と言い、高所得層の人々が住んでいる。
その外側のサバーバンは新しい住宅地のことで、郊外
と言う。郊外は、「市街地に隣接した地域・まちはずれ」
(広辞苑)である。

タスクフォース
 「特別作業班」。特定の課題について短期間で解決をはかるために、特別に編成された集団。
 委員会などの中で具体的な作業や調査を行う「ワーキンググループ」は「作業部会」に、新しい企画に向かって活動する「プロジェクトチーム」は「企画部会」に、言い換えることができる。

タテジマ陳列
 強く関連する品種群をタテに揃えて陳列すること。垂直陳列とも言う。
 タテジマ陳列の陳列幅は150cm前後。すなわち、通路に立った顧客が陳列を眺めた時に一度に目に入る範囲が150cm前後なので、その範囲に関連する品種群を揃えることが理想。(後略)

棚卸し Inventory Counting
 主に商品や材料、消耗品の手持ち在庫高を、実際に数えて確認すること。また、それらの価値を集計確認する作業全体を指す。
 この実地棚卸しによって初めて、資産の増減と損益が確定するので、利益管理上重要な作業である。したがって、利益管理が安定するまでは、実地棚卸しは毎月実施すべき仕事である。すなわち、商品ロス高と荒利益高、さらに経常利益高は、棚卸しをしなければ確認出来ないからである。

ダラーストア Dollar Store
 1ドルの商品を中心に、3ドルとか5ドルぐらいの商品も扱う、きわめて低単価の商品に限定している店。バラエティストアの一種である。
 日用雑貨や食品、衣料など生活に必要な商品を揃え、低所得層だけでなく中流層にも人気を得ている。(後略)

タレント・スペシャリスト Talent Specialist
 自分のタレント(能力、才能)によって自分の数値責任を果たすスペシャリストで、部下を持たない。マーチャンダイザーがその典型。これに対してマネジャーは1人以上の部下を持ち、部下を動かすことによって数値責任を果たす。

チェーンストア Chain Store
 同一資本で同業態を11店舗以上経営する形。コーポレート・チェーンとも言う。コーポレートとは会社のこと。これに対して、いくつかの小売店が共同出資をしてチェーンの形を取る場合は、コオペレイティブ・チェーンと言う。共同出資によらない共同チェーンはボランタリー・チェーンだが、卸し商が主宰することが多い。またフランチャイズ・チェーンは、本部企業(フランチャイザー)が加盟店(フランチャイジー)に対して、商品または技術、ノウハウを提供する制度。

直線誘導主義
 レイアウトを構成する物理的条件。すべての通路を直線に保つことによって、顧客を店の隅々に誘導する技術。

通路両側関連 Cross Aisle Merchandising
 関連商品を、向き合ったゴンドラに配置する技術。通路の両側に関連商品が陳列してあれば、顧客は、必要な商品を早く選ぶことができる。

坪販売効率 Sales Per Square Foot(Tsubo)
 売場面積1坪当たりの年間販売高で、正式には売場販売効率(Sales Productivity)と言う。通常は年間売上高で示すが、月間売上高で示す場合もある。(後略)

DDS(ディー・ディー・エス) 
Deep Discounting Store
 ディープ・ディスカウンティングストアの名の通り、DS(ディスカウントストア)よりもさらに深く(ディープ=安く)割引きする新業態。DDSの扱い商品はNB(ナショナル・ブランド)であり、これをDSやOPS(オフ・プライスド・ストア)が2〜3割引きにしているのに対して、DDSは4〜6割引きで急速成長。非食品主力で、HC型(2,000〜3,000坪)、S.Dg.S型(450〜550坪)、SS(スペシャルティストア)型(30〜50坪)などがある。(後略)

TPOS(ティー・ピー・オー・エス)
Time、Place、Ocasion、Style
 タイム(T)・プレイス(P)・オケージョン(O)・スタイル(S)の頭文字が、TPOS。
 つまり、時(タイム)・所(プレイス)・場合(オケージョン)・好みの形(スタイル)によって、求める商品が変わることを指す。そしてこの傾向は、豊かでテクノロジーが進む先進国で益々顕著になっている。

ディスカウント・カタログ・ハウス(ショールーム)
Discount Catalog House(Showroom)
 ディスカウントストアよりも安く、ナショナル・ブランドを主力とし、定価の3割から5割引きで販売する店。主として店に備えつけ、あるいは顧客にあらかじめ配布したカタログから商品を選んで買う店。

DS(ディスカウントストア) Discount Store
 大衆・実用品に絞った、継続的低価格の大型総合店。日本で一般に言われるディスカウント店は、正確にはディスカウント・ハウス(定価割引き屋)である。すなわちDH(ディスカウント・ハウス)は、定価のはっきりした商品を割引き販売する店だが、継続的品揃えが難しいので長続きしないことが多い。
 これに対してディスカウントストア(DS)は継続的低価格を提供する店であり、したがって、日本では成立しにくいとされていた。(中略)
 アメリカのDSの代表はウォルマート、ターゲットだが、売場面積は3,000坪から4,500坪ぐらいでワンフロア。アメリカのDSは、SMに次ぐ大きな業界である。

ディスカウント・ハウス Discount House
 定価のはっきりした商品を、大幅に割引きして売る安売り店。耐久消費財やソフトグッズ(スポーツ用品、衣料、靴など)を主力にする店が多いが、継続的品揃えができないのであまり長続きしないことが多い。

ディストリビューション・センター
Distribution Center
 流通センターは、略してDC。物流センターとも言う。その機能は、商品を各店に、合理的に供給するための商品管理施設。
 DCの第一目的は店の欠品をなくすこと、第二に検質を正確にすること、そして第三に、店段階の作業総人時を減らすことにある。
 物流(物的流通)という時は、原材料から商品のすべての運搬から包装・貯蔵等を指し、したがって、生産加工段階から小売り段階までの流通工程を意味する。
 現在では、「DCがなければ店の商品管理はできない」とされており、したがって、1店舗経営の段階からDC機能が必要だと言われる。
 DCで担当する作業は、値付け、検質、包装、加工、戦略物質の貯蔵、配送など、必要に応じて分担する。
 これに対して、デポあるいはTC(トランスファー・センター)は、荷さばきだけを担当する施設である。また倉庫は保管だけをする施設なので、それぞれDCとは違う。

適正規模 Appropriate Size
 店が、最大の効果を発揮できる売場面積の大きさ。別な言葉で言えば、顧客が豊富だと思えるだけの品揃えに足りる売場面積のこと。(後略)

デスティネーション・ストア Destination Store
 顧客が「その店だけを目的に来店する」店。その店にしかない品、しかも絶対に信用できる品が、どこよりも多く、確実に揃っている店。
 そして、どうしても行きたくなるような、提案と演出のある店である。したがって、SCや商業集積での集客・核店になる。
 デスティネーションの意味は、目的地・行き先。

デプス Depth
 品揃えの深さ。すなわち、扱い商品のうち、特定品種については圧倒的な品目を増やした状態。例えば、シャンプーという品種については、他のどの店も真似できない品目数を揃えた状態。(後略)

デマンド Demand
 ニーズは「必要」で、デイリー・ニーズが「日用必需品」。デマンドは「需要・要求」である。
 消費者が求める物の全体がデマンド(需要)で、需要供給(demand & supply)と言われるように、市場全体を捉えた言葉である。そして、このうち特に欠かせない物がニーズ(必需品)である。
 消費者が求める物をすべて「ニーズ」と言う人が多いが、実際には「デマンド」を指していることが少なくない。「ニーズ」と言う場合は、特に「欠かせない必需品」に限定されることに注意したい。

デマンド・チェーン・マネジメント(DCM) 
Demand Chain Management
 SCM(サプライ・チェーン・マネジメント)に対して、供給側ではなく、需要動向をベースにして、商品開発、生産、流通の最適化を図ろうという経営手法のこと。

店舗レイアウト Store Layout
 @売場ごとの商品部門とA設備とB通路の配置・組み合わせ。レイアウトの急所は、まず第一に通路の設定であり、特に、主通路の設定でその良し悪しの大半が決まる。第二に売場関連の原則を守ることであり、これは継続的に改善工夫が必要である。

トップ・マネジメント Top Management
 会社のマネジメント(経営活動)のトップ段階の人、もしくは人々(複数)。最高経営陣と言った意味になるが、時には人ではなく、最高政策決定の機能そのものを指すこともある。

ドミナント・エリア Dominant Area
 1企業の店または営業所が配置されていて、圧倒的な市場占拠率を獲得している地域。見方を変えれば、その地域の顧客がその企業を圧倒的に支持している地域でもある。地域一番の状態で、圧倒的に1社が支配している地域。

ドラッグストア Drugstore(Dg.S)
 薬粧品とHBC(ヘルス&ビューティ・ケア)を中心に、大衆価格の便利品を品揃えする店。調剤も含まれる。HCIでは便宜上、売場面積90坪以上をドラッグストア、それ未満を薬局・薬店と区別して、調査・集計している。
 ドラッグという英語には、@薬、薬剤、A麻薬という意味と共に、B衛生商品(ドラッグストアで売られている歯磨きなどの)の意味がある。(中略)
 アメリカの薬店が、薬以外の物をラインロビングしてドラッグストア(Dg.S)に転化した業態である。

トランスファー・センター Transfer Center
 通過・仕分けセンター。在庫保管もせず、商品加工も一切やらず、集まった商品をそのままの荷姿で店別に仕分けて配送するだけのセンター。アメリカではクロス・ドックと言い、トランスファー・センターは日本語英語である。(後略)

問屋 Wholesaler
 製品開発商品を小売店に卸すのが問屋。製品開発とは、特定の仕様書によって、生産・加工工場に発注することを指す。メーカーから商品を仕入れて、これを小売店に卸す企業は問屋とは言わず、卸し業という。
 英語ではこの区別はあまりはっきりしていないが、各卸し業態によって、ディストリビューターやサプライヤー、ジョバー、ラックジョバーなどの区別がされている。



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